H22

その場多因子計測による摩擦プロセスの解明

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Q1
私の研究はこんな感じです
相対運動する二面間で発生する「摩擦現象」の理解の深化に向けた研究に取り組んでいます。潤滑システムの性能は、摩擦場における熱的・化学的・機械的な作用が絡み合って形成される「摩擦励起層」によって決定されます。この摩擦励起層の摩擦場における物理情報・化学情報を時空間分解で同時計測可能な装置を用いて、様々な材料の摩擦プロセスの解明を目指しています。
イベント参加者からのコメント
摩擦によりいろいろなエネルギーのロスも発生することから重要な研究だと思います
イベント参加者からのコメント
電気的な作用って何らかの役割をはたしていたりするのでしょうか?
研究者からの返信コメント
近年,自動車のEV化を背景として,モータ回りの摩擦部品(歯車・軸受)で「電食」の問題がフォーカスされています.
電食による摩耗・損傷は深刻でありまして,ネガティブに「電気的作用」が関わっており,現在ホットな研究テーマです.
一方,電気的な作用により界面の分子構造を制御して,摩擦を制御する極めて基礎的な研究も行われています.
上述に関連して,磁性流体等を用いた流体粘性の制御により,摩擦を制御するような試みも古くからあります.
従って,様々な場面で電気的な作用はトライボロジ―技術の一端を担っていると考えております.
Q2
こんなコラボできたら嬉しい
「新規材料の摩擦材料としての可能性を探索」や「新規・独自の計測系による摩擦場のその場計測」にチャレンジしたいと考えています。新規材料(既存材料でも潤滑機構の不明瞭な材料)・独自計測系に関する知見をお持ちの方とコラボしたいです。
Q3
私、こんなことができます
摩擦界面現象の計測に際して、様々な計測系に合わせた装置開発が可能です。また、既に我々が保有しているその場計測用の装置群を用いた摩擦界面計測も可能です。